律子について。
MASTER LIVE 04で、彼女は
「うちの事務所のアイドルはみんな、トップアイドルの資質を持つ子ばかりだ」ともらした。
僕はすごく嬉しくなる反面、律子のキャラクターに対してちくりとした悲しみを覚えた。
ここで言った「みんな」の中に自分を含めてはいないんだろうな、と思ったからだ。
りっちゃんの分析は、いつも外側に向けられている。
彼女は9:02を歌い上げられるようになった自分に気付いているだろうか?
彼女は自分を見ない。
律子の愛すべき欠陥はそこだ。だからかわいいんだ。
寸胴バディとか言っちゃうりっちゃんが僕は大好きだ。
だからこの曲でも彼女は自分の姿がいかにアイドルであるかを
理解してないんじゃないか、と思う。
打算だらけの手段で芸能界を勝ち抜こうとするりっちゃんの、
一ミリの打算も介さない(それどころか意識に上ってるかどうかも怪しい)
素の輪郭がだだ漏れているような動画だ。
律子にはこんな素晴らしい一面があるんだよと律子自身に伝えたい、
そんな欲求もあったんじゃないかなと邪推してしまう。
この動画では、終始速度が変わらないというのが特徴の一つとしてあるだろう。
BPMとかの話ではなく、動画の雰囲気としての意味で、
まるで車窓から見える風景のように景色だけを次に伝える作りになっている。
りっちゃんはその案内役だ。
曲の世界が持つ切なさや爽快さを全て背負って僕たちに伝えてくれる存在だ。
そういう形でのアイドルの資質を、僕はこの動画の中に見た。
あとグライダーのCAはこの動画に合いすぎて困る。
(とあるP)
